同じ夢を一緒に見たいよ

気づいたらこんな所にいた考察厨オタク。

めせもあ。MV考察【Vampire Kiss編 ①】

こんにちは、そしてはじめまして。
DD沼に落ちてはや4ヶ月、ド新規イルミィです。
元々は某星屑事務所の非アイドルや名古屋の町おこしお兄さんなどを応援していたのですが、まじで気づいたらこんな所にいた。めせもあ沼こわくない…?

私の話はいいんです、本題に入りましょう。


みなさんVampire KissのMV見ました?

こちら↓↓↓
YouTube

MeseMoa.としての1st アルバムのリード曲である「Shadow Kiss」や1stシングルの「Muddy Water」と並ぶほどの考察しがいのある作品…!!!
ということで、ド新規イルミィなりにあーでもないこーでもないと1人で悶々と考察していたのですが、なにしろド新規すぎるもので共有できる友達が居ない!でも誰かにこの考察聞いて欲しい~!!という気持ちで、軽率にはてブロ開設してみました。

※注意※
・吸血鬼に関する知識が某舞台によって形成されています。(繭期から抜け出せない)そのため大変偏った知識で考察を行っています。PV考察よりも妄想に近いものと考えて頂けたら幸いです。

・この考察の中にはメンバー同士の恋愛関係を示唆する表現がありますが、あくまでMVの特性上であり、ご本人様とは一切関係ありません。

・元々考察厨ではあったのですが、Twitterにつらつらと書き出すことはあってもブログに書き起すことはしたことが無いため、読みにくい点もあると思いますがよろしくお願いします


最後のとみたけさんと白服さんのキス描写など、Shadow Kissのオマージュがあることは間違いないと思うのですが、今回の考察ではShadow kissやMuddy Waterとの関連を考えず、この曲単体としての解釈および考察として書いていきたいと思います。

(以下、敬称略)


まずこのMVにおいて接点があるのは下記の人々です。

白服→とみたけ
とみたけ→白服、二番煎じ
二番煎じ→ノックソ、とみたけ、野崎弁当
野崎弁当→気まぐれプリンス、二番煎じ
あおい→気まぐれプリンス、ノックソ
気まぐれプリンス→野崎弁当、あおい、ノックソ
ノックソ→気まぐれプリンス、あおい、フォーゲル、二番煎じ
フォーゲル→にーちゃん、ノックソ
にーちゃん→フォーゲル

(全員でソファに座っているシーンは人物相関図のような役割を果たしており、接点ではないものと考えました)

主軸となる人間関係としては
・白服、とみたけ、二番煎じ、野崎弁当
・あおい、ノックソ、にーちゃん、気まぐれプリンス、フォーゲル
の2つです。

さて、ではもうひとつグループわけをしていきましょう。

【吸血描写のあるメンバー】
気まぐれプリンス、ノックソ、にーちゃん、あおい、白服、フォーゲル

吸血シーンのある彼らは“ヴァンパイア”もしくは“ヴァンパイアになってしまった人間”と仮定します。

【吸血描写の無いメンバー】
二番煎じ、とみたけ、野崎弁当

この3人は吸血されるシーンはあるのですが、吸血するシーンはありません。
つまり、このMVが始まった時点ではまだ人間であったことを示しているのではないでしょうか。



さて、そもそも血を吸ったらどうなるっけ?って話ですよね。かなり解釈も変わってくるので。

作品によってまちまちですし、正解は無いと思いますが基本的にヴァンパイアが人間を吸血した場合、人間はヴァンパイア化し眷属となります。
ヴァンパイア同士の吸血の場合もそこには絶対的な主従関係が生まれます。
某舞台風に言いますと、「イニシアチブを握られた状態」になる。

イニシアチブを掌握されてしまえば、あやつり人形のように動かすこともでき、心がどれだけ嫌がっても身体は言うことを聞いてしまう状態になります。
より強いものであれば、記憶操作すらも可能です。主の言うことは絶対ですから。

(少なくとも今回私が考えたの考察では、です。作品によって様々な設定が付与されますのでご了承ください)


さぁ、話を本題へと戻しましょう。
まずは、白服、とみたけ、二番煎じ、そして野崎弁当の関係性から。

ここで大事になるのは
・白服の明らかなとみたけへの好意
・野崎弁当がなぜ二番煎じの首を絞めるに至ったのか

そして、キーポイントは
【とみたけと二番煎じの裏切り】
だと思います。

白服からとみたけへの明らかな好意は全編にわたって表現されていますね。
ソファでは一心にとみたけを見つめ、とみたけ以外との接点が無いこと、また吸血描写も誰よりも多く時間を割いています。極めつけはMV終了間際のキス。
これは疑う余地もなく恋仲なのでしょう。


さて、つぎは野崎弁当と二番煎じの関係ですね。
野崎弁当が二番煎じへ手をかける際の歌詞が何かみなさん分かりますか?

“なによりも大事なのにめちゃくちゃに壊したくなる”

そう、野崎弁当にとって二番煎じはなによりも大事な存在なのです。しかし、同時にめちゃくちゃに壊したくなる衝動にかられる。
可愛さ余って憎さ百倍ということでしょうか。二番煎じに手をかけた際の躊躇うような表情から葛藤が垣間見えます。
しかし、二番煎じは野崎弁当に首を絞められているというのにまったく抵抗するそぶりすらもありません。
ただまっすぐに野崎弁当の瞳を見下ろしています。横顔しか映らないためその表情は確認出来ませんが、おそらく必死の形相などとは程遠い穏やかな顔をしているのでしょう。
だからこそ、一思いに野崎弁当は首を締めることを躊躇った。


では、なぜ二番煎じは抵抗をしなかったのだと考えた時に必然的に浮かび上がるのは、二番煎じととみたけの関係です。
彼らはそれぞれの大事な人を裏切って、密かに関係を持っていました。
野崎弁当はきっとそのことに気がついてしまったのでしょう。

なによりも大事で大切な存在である二番煎じ。しかし彼は自分ではない誰かと関係を持ってしまった。
嫉妬と裏切られた絶望から野崎弁当に芽生えたひとつの感情。それは明確な殺意でした。

野崎弁当の行動を二番煎じは黙って受け入れます。

“光も届かない場所で 何度も二人溶け合って”
野崎弁当に手をかけられた二番煎じが示唆する光も届かない場所とはどこなのか、想像するには容易いでしょう。

しかし、同時に野崎弁当はこうも感じています。
“むせ返るほど甘い香り 飲み干したくて止まらない”
もう既に彼の身体はヴァンパイアへと変貌していました。

それは二番煎じも同じです
“白い首筋に噛み付いて”しまいたい
そう思っていた。

ヴァンパイアに襲われ、互いにもう人ではないことに彼らはまだ気づいていないのです。




さて、話は変わりますが、この白服を含めた4人のグループを見てみると白服以外の全員が吸血描写が無いことに気が付きます。とみたけ、二番煎じ、野崎弁当は人間です。その中に一人だけ存在するヴァンパイア。
白服は他のヴァンパイアと違い、人間の中にいるのです。

あと僕だけアイメイクめちゃ薄いの気付きました??

それが何故かは僕も分からないんですwwwwww

監督さんからメイクさんに指示があったのか、それとも特に意味はないのか…

そこらへんは謎です。なにか意図があるのかなぁ。

https://lineblog.me/musumen/archives/8412938.html

こちら先日上がった白服さんのブログからの引用です。
本人もそこに意図があるのか無いのかは不明とのことですが、このブログを呼んだ瞬間、こうだったらいいなと思っていた私の中の仮説が急に現実味を帯びまして。

白服のアイメイクだけ薄いこと、また口の周りにべっとりと付いた血、人間の中に紛れ込んだヴァンパイア。
私がたどり着いたのは、彼は混血種(ダンピール)なのではないかという結論でした。
ダンピールとはヴァンパイアと人間の間に出来た混血の子のことです。

ダンピールである白服が人間界の中に紛れ込み人間としてひっそりと暮らしていたとするならば、首筋の頸動脈ではなく腕の正中動脈から吸血していてることや、口の周りが血濡れになるほど下手くそな吸血行為にも説明がつきます。
周りにヴァンパイアが居ないのですから、血の吸い方を知らなくても不思議ではないのです。


ただ、このダンピールというのはヴァンパイアにも人間にも疎まれています。
人間からすればおぞましいヴァンパイアの血が、ヴァンパイアからすると下等な人間という種族の血が流れているため、どちらの世界においても虐げられる。
それを表現するかのように、白服はとみたけ以外の誰とも関わりのある描写はありません。
そもそも人との関わり自体を絶っていたのではないかと私は考えています。

そんな白服が唯一関わりのある人間、それがとみたけです。
ヴァンパイアの世界と人間の世界、そのどちらにも居場所のない白服にとって、とみたけは唯一、自分と関わりを持ってくれる他者。
当然、白服はとみたけに依存していくでしょう。

“ぜんぶ君のせいだからね 優しくなんて出来そうにない”

ひとりぼっちでひっそりと生きてきた白服にとってとみたけの存在は異質でした。
そして、少しずつ惹かれていくようになったのでしょう。
全部きみのせい。きみが近づいてきたから。ヴァンパイアの本能としてとみたけの血を求めてしまうのも、彼の血を求め、優しくなんて出来そうにないこの感情もすべて、とみたけのせいなのです。


“愛おしくてたまらないよ 君のこともっと教えて”
誰とも関係を断ち、日陰で生きることを選んだダンピール。それでもとみたけは白服に声をかけます。君のことをもっと知りたいから。居場所もないひとりぼっちのダンピールが哀れで、同時に愛おしくてたまらなかった。

そして、とみたけと白服は惹かれ合うように恋に落ちます。
ダンピールの白服が心を開き、初めて頼った人間が自分であるという自負はとみたけの心を十分すぎるほど満たしてくれました。

白服にとってとみたけは誰よりも信頼出来る存在であり、とみたけにもそれは明白に伝わっていたものと考えられます

しかし、依存されるほどに人は重圧を感じ、逃げ出したくなるものです。
その時にはもう既に白服のとみたけに対する信頼は確固たるものになっていました。
しかし、とみたけにとって白服は手中に入れてしまったもの。釣った魚にはエサを与えることも面倒になる。
そうなると不思議なもので隣の芝生は青く見えるのが人間です。

そこで、二番煎じと関係を持ってしまったのでは無いでしょうか。

そして白服もきっと、野崎弁当と同じように何かのきっかけでとみたけと二番煎じの関係に気がついてしまったのです。



“君の愛にこのまま溺れてしまいたい”
白服はとみたけに溺れるほど愛されていたかった。そして、なによりもとみたけを自分から離れられないようにしたかった。
僕しか愛せないように、僕だけを見つめてくれるように。それを叶える方法は白服にとってひとつしかありません。

“彼のイニシアチブを握ること”

血を吸い、彼の心を掌握することが出来れば必然的に彼は自分から離れることなど出来なくなりますから。

“君のことを愛せるのは僕だけなんだから”
“もう僕のことしかきっと愛せない”
曲の終わりがけ、白服は小さく微笑みます。それは純粋とも裏があるとも取れる笑みでした。

もちろんイニシアチブを発動させなければとみたけはとみたけのまま、そばにいて欲しいという願いだけを叶えることも可能です。
もしかしたら、考えるよりも先に飛び出した、ヴァンパイアとしての本能だったのかもしれません。


白服がヴァンパイアであることはとみたけも承知の上です。そんな彼から「吸血させて欲しい」という願いにとみたけは自らの左腕を差し出します。
二番煎じと関係を持っていても、とみたけにとって白服が大切な存在であることは変わりません。
なによりも血を吸わなければヴァンパイアは死んでしまいます。
つまり、自分が血を与えなければ白服は生きていくことすら出来ないのです。それは、とみたけにとって一種の優越感でもあったのでしょう。

とみたけからすると白服は自分の血が無ければ生き長らえることすらも出来ない哀れで愛しい自分だけのヴァンパイアなのですから。


“飲み込まれたのは僕だった”と彼が気づくのは一体いつなのでしょうね。




2019.4.4 追記
めせもあ。MV考察【Vampire Kiss編②】 - 同じ夢を一緒に見たいよ