同じ夢を一緒に見たいよ

気づいたらこんな所にいた考察厨オタク。

めせもあ。MV考察【Vampire Kiss編②】

最近の悩みは歯止めの聞かない推しの増加。


こんばんは、しがないド新規イルミィです。
意外とたくさんの皆さんに見ていただけているようでおっかなびっくり2度目の更新をしております。


さて、今回考察するのはもう1つの主軸となる人間模様。ノックソ、フォーゲル、あおい、気まぐれプリンス、にーちゃんの5人ですね。

先日の考察を読みながら、考察っていうかもはや妄想じゃない…?と自分でも思いましたが、気にせず行こうと思います。

開き直っていきましょう。これは妄想です(大声)

※注意※

・メンバー同士の恋愛関係を示唆するような表記がありますが、MVの特性上であり、ご本人様とは一切関係ありません。

・吸血鬼に関する知識が某舞台によって形成されています。繭期から抜け出せません。
・この曲単体としての解釈および考察です。
・元々考察厨ではあったのですが、Twitterにつらつらと書き出すことはあってもブログに書き起すことはしたことが無いため、読みにくい点もあると思いますがよろしくお願いします


(以下、敬称略)



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MVのサムネにもなっているこの場面ですが、前回の考察で私はソファに9人が並ぶシーンは人物相関図のようなものだと考えていると言ったのを覚えてますか?

たとえば、前回の4人を例にとると、とみたけだけを見つめる白服は恋愛感情をもっていることを意味します。
しかし、白服に隠れて手を重ね合うとみたけと二番煎じ。これは彼らの不貞を表しています。
そして、野崎弁当が二番煎じの方を見ていないのは、とみたけと二番煎じの関係気づきつつも見て見ぬふりをしているからではないでしょうか。


さぁ、本題に入りましょう。
この画像の中で唯一、身体ごとお互いを向いている人が居ますね。
そうです、ノックソとフォーゲルの2人。
ほかのメンバーは視線を外したり、顔をそむけたり、そもそも身体が向き合っている人が居ません。

白服がとみたけへ向けていた視線の意味を親愛だとするのならば、この2人にもそれは当てはまるでしょう。

とみたけと白服のように直接的な描写がないため、関係性を断定することは出来ませんが親しい関係性なのだと推察することができます。
しかし、彼らは隣ではなくソファひとつ分空いた距離からお互いを見つめています。言葉を交わしあっているというのに、その距離は誰よりも遠いのです。
そしてもうひとつ、9人の中で一番吸血シーンの多いノックソに対して、フォーゲルはノックソにのみ吸血描写があります。

これらのことから、彼らはそれぞれ人間とヴァンパイアなのではないかと考えました。正確には、元人間とヴァンパイアでしょうか。


“でもなにか違っていたんだ 君だけは”
フォーゲルのソロパートの部分ですね
ここの振り付け、わかりますか?
フォーゲルの音ハメに合わせてほかのメンバーが上体を倒すような振り付けになっています。

その際のフォーゲルの手、まるで銃を撃つような仕草に見えませんか?

ヴァンパイアに効果のある武器として挙げられるもの中には様々なものがあります。
にんにく、十字架、聖水………、そして銀の弾丸
そうです、銀の弾丸が込められた銃であればヴァンパイアを殺すことが可能なのです。

このことから推測すると、フォーゲルはヴァンパイアハンターだったのではないでしょうか。


いままでたくさんのヴァンパイアを駆除してきたフォーゲル。
今回も自分の身体を囮に使い、ヴァンパイアであるノックソを殺そうとしたのでしょう。

しかし、何か違っていたのです。
ほかのヴァンパイアとノックソは決定的に何かが違った。
それが一体何なのか、はっきりとは分かりません。それこそ罠なのかもしれない。しかし、それでもフォーゲルはノックソに心を許してしまうのです。

たくさんの人間の血を吸って生きてきたヴァンパイアのノックソと人間でありヴァンパイアハンターのフォーゲル。
二人は確実に距離を縮めていきます。
ですが、哀しいかな人間とヴァンパイアは相容れない存在なのです。


フォーゲルに手錠をかけるにーちゃんのシーンがありますね。
手錠といえば、犯罪に手を染めた人々を拘束するためにあるものです。
そして何かを堪えるようなフォーゲルの表情。

フォーゲルは“罪を犯してしまったが故に拘束された”ということでしょう

人間とヴァンパイアはそれぞれが共存するために、不可侵条約を締結し、お互いに関わらないことを取り決めていたのではないかと考えます。
つまり、関わりを持つことすらも“罪”なのです。


ヴァンパイアであるにーちゃんはフォーゲルがヴァンパイアハンターであることに気づいてしまったのでしょう。そして、ノックソとフォーゲルの関係も知ってしまった。
分かってしまったからには放置など出来ません。

にーちゃんはフォーゲルに手錠をかけ、壁へ押さえつけて吸血をします。
それは、罪を犯してしまったフォーゲルへの制裁の意味があったのかもしれません。


しかし、フォーゲルとノックソにとってそれは救いでもありました。
フォーゲルがヴァンパイアになることが出来たのですから、2人が一緒に居ることを誰が咎めることが出来るでしょう。

しかし、彼をヴァンパイアにしたのはノックソ本人ではなく、にーちゃん。つまり、他のヴァンパイアです。それはノックソにとってあまりにも不本意で許し難いことでした。

“僕の色で身体中染めてしまおう”

ノックソはフォーゲルをヴァンパイアへと変えたにーちゃんの存在を打ち消すかのようにフォーゲルの首筋に顔を埋め、血の契約を交わします。そして、同時に自分の血をフォーゲルに吸わせたのでしょう。
これで、互いに二度と離れられないようになりますから。

どれだけたくさんの人の血を吸おうと、ノックソにとって、こんな気持ちになるのは彼だけだったのでしょうね。




唐突ですが、ここまで一切名前の出てきていないメンバーが居ますね。
あおい、そして気まぐれプリンスの2人です。


まず、MVの要所で映るダンスのフォーメーションではメイン所はあおいがセンターに来るのでこの曲のセンターはあおいであることに間違いないと思います。
しかし、MVのメインストーリーとしての組み合わせは白服ととみたけ。
正直とても不思議だなぁと思いました。

ダンスと歌とMVは基本的に連動していることがほとんどです。
Shadow KissやMuddy Waterはもちろん、その他の曲もセンターを中心に作られているものが多く見受けられます。

ですがこのMVでのあおいに注目してみると、メインストーリーと思わしき人々にまったく接点が見つからないのです。
(先程も記述しましたが、全員がソファに座るシーンは人物相関図のような意味合いだと捉えているため全員に面識があるとは考えてません)

はじめにSKやMWとの関連性を考えた時に引っかかったのがここでした。


あおいに接点があるのは、あおいと背を預け合い、あおいからの吸血描写がある気まぐれプリンス、そしてお互いに血を吸う描写のあるノックソの2人です。
そしてこの2人は血を吸う描写が他よりも多い2人でもあります。

このMVでなによりも引っかかったのは、気まぐれプリンスとあおいの関係性です。
あおいは気まぐれプリンスと背をあずけ、また気まぐれプリンスを引き連れて暗闇を歩いている。
常にあおいのそばに居るのが気まぐれプリンスであり、一番最初の吸血描写も気まぐれプリンスから始まります。
つまり、気まぐれプリンスはあおいの右腕的存在なのでしょう。

気まぐれプリンスがあおいと血の契約を交わしているのかいないのか、それは不明です。しかし、気まぐれプリンスはまるであおいへの忠誠を誓っているようにどの場面でも半歩後に居るのです。


吸血鬼同士の吸血行為は血の契約であり、絶対服従となる強力な力を持ちますよね。
では、眷属を持つヴァンパイアを、より純血種に近い上位貴族のヴァンパイアが噛むとどうなるでしょう?

すべてその上位貴族であるヴァンパイアの眷属となるのです。


“赤い花びらを散らして”
さて、あおいの歌割りのパートにはこんな歌詞が出てきますね。この歌詞に合わせてあおい以外の8人は全員が同じように、身体を揺らすのです。

赤い花びらとは、吸血した際の歯型(いわゆるヴァンパイアキス)のことでしょう。血を吸うことで、イニシアチブが発動し、主従関係が生まれる。


あおいの歌に合わせて揺れるように躍る8人。

何が言いたいのか分かりますか?

あおいは全員のイニシアチブを掌握できるほどの力を持っているのです


少なくともこのMVの世界において1番上の権力を持つものなのでしょう。

某舞台風に言うならば、True of VAMP
永遠の命を持つ、はじまりの吸血種
つまり、TRUMPです。


“ちゃんと印をつけて”
あおいの歌割りパートにはこんな歌詞もありました。彼らはすべて自分のモノですから、ちゃんと印(ヴァンパイアキス)を付けないといけません。


あおいは暇つぶしになるなにかを常に探しているのでしょう。

そこで見つけたのが、ノックソとフォーゲルという種族を越えた禁忌を犯した2人
そして、人間の中で過ごすダンピールの白服やその白服が恋焦がれるとみたけという人間。

そこで、まずノックソに手を出します。彼はいとも簡単にあおいの手中に落ちてくれました。
たとえノックソに血を吸われようとも、あおいには関係ありません。
TRUMPであるあおいがイニシアチブを握られることなど有り得ませんからね。


あおいの目論見どおり、ノックソとフォーゲルはにーちゃんを巻き込んで面白い人間模様を見せてくれました。

しかし、気まぐれプリンスにとっては面白くなかったでしょう。
今までずっとあおいの隣に居るのは自分であったはずなのに、どこから現れたのかも分からないノックソにあおいはご執心。あまつさえ、ノックソはあおいを吸血しているのです。


そこで気まぐれプリンスはピアノを弾くノックソの背後から忍び寄りそっと手を取ります。

“誰にも触れさせない”
ノックソの指に牙を立てたのは、気まぐれプリンスなりの意趣返しだったのかもしれません。



さて、悠久にも近い時を生きるあおいにとってこの世はすべて長く退屈な日々の繰り返しです。

気まぐれプリンスに野崎弁当を、ノックソに二番煎じを襲わせたのもあおいでしょう。

主の情動はイニシアチブを握るすべてのものに伝わります。

とみたけと関係を持つように唆したのがあおいのイニシアチブだとしたら?
野崎弁当が二番煎じの首を絞めたのが、とみたけとの不貞に対する嫉妬という理由だけでなく、気まぐれプリンスのノックソに対する嫉妬も孕んでいたら?

真相を知るのは、TRUMPであるあおいだけでしょう。

たとえそれがあおいのお人形遊びだったとしても、そこに意味などあってないようなものです。
面白そうだったから。
ただ、それだけ。


印(ヴァンパイアキス)がついた時点で、彼らはすべて、あおいのもの。
なによりも大事だからこそ、めちゃくちゃに壊したくなる。悠久の時を生きる彼のおもちゃなのですから。







ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!突拍子もない考察を書きなぐったので、もはや考察なのかどうか………
これ妄想にMVと歌詞を無理やりこじつけただけでは?

まぁ、ひとつの解釈として気軽にさらっと読み流していただければと思います。

ではでは、長文、乱文で大変失礼致しました!
また考察する機会があったらひっそりと更新させてください(*˘︶˘*)